2020年4月22日水曜日

本当に緊急事態なんですけど!(4/16頃から)

不安、恐怖にかられると 聞かなかったこと 見なかったことにしようとか
自分だけは自分の近所は(まだまだ)大丈夫なんじゃないか とか
近いのにどこか遠くでおこっているんじゃないか とか 錯覚することはあるようです。

東京での事態があるのに、見えてるようで見えてない
中国 欧州 米国と 飛び火して 次は日本だと警告されているのに
まだまだ と 錯覚してました。 私も。

なんとなく、みんなGW明けまで我慢して うまくいく。
アビガンがききそう。ワクチンも できる。
どこか ずれ 楽観。
まだまだ、厳重手洗いで いーんじゃないか。滋賀県少ないし。

ただ、3月時点で、滋賀県PCR検査実施数は驚くほど少なく、
大津市医師会員は絶句しました。
オリンピック実施のため 嫌でも発生数を抑え込もうとしているんじゃないか?
(タテマエ上は患者集中のパニックでPCRがまわらなくなり重症者を
正しく診断(隔離)するために使えばよい)
と勘繰るくらいでしたが、医師が必要としても熱がでて経過しないと検査しない
体制はかわらず、そして、県内の感染症隔離病棟数が絶対に少なく
ECMOまでまわせるスタッフは絶対に少なく 早くからの連携と
初期診療対応は求められる基準が厳しすぎ、当初からマスクや防護衣、消毒薬など
絶対的にものもない状況で 個々の医院対応もとめられても無理なので。
医師会有志数名で、発熱外来設置を要望(医師会員輪番対応)、個人防護具の確保と
装着実施訓練の実施
(ダイヤモンドクルーズ船で非専門だった自衛隊員に一人も感染者が出なかったのは
 まさに訓練の賜物)要望したのが2月27日でした。
絶対的病床数の不足、専門医の不足、いざとなったら人材物資を京都へでも頼める
体制など知事にはFacebook経由で陳情し、対応すると返事もらってたのですが。
(結果的には何にもない)

そうこうしているうちに、自粛 自粛で 医師会員が直接集まることもできず
東京の花見騒動をひとごとのように感じ、滋賀県まだコロナゼロだし!とか
コロナビールがうれない とか 余裕かましてた時期に ヨーロッパへ拡大。
中国の悲惨な状況をどこか他人事とか 京都はマナーわるガイジンさんへって
過ごしやすくなったとか 今にして何か間違った空気があった 3月末。
花見時に突然の移動制限で不満爆発。

そして、ロックダウンとか聞きなれないことばが踊りだし、三密さけろとか
アベノマスクはエイプリルフールかと失望したり、
そして恐怖は 現実に。
大津市役所でのクラスター発生でいよいよ緊張感。
でも、私含め、世間の関心は 大津のどこでコロナでた? 閉鎖になった?

そんな場合でなく大津市役所の事例 その前の事例で関わられた先生は
大変な苦労をされたばかりでなく、保健所から 濃厚接触とか 感染源はとか
同じような「バイキン発生地」扱いうけられたらしく(そう感じられるような対応)
保健所は 敵か?とさえ。
現場 最前線の空気感がわからないんですね。

そして当院でもあまりにも経過が怪しい 咳のある 京都通勤の症例を診ることに。
理屈ではわかってたものの、いざ、防護具(ったって感染防護学問的には竹やりでB29迎撃するようなお笑い装備ですよ)完全につけたら 暑い 息苦しい 見えない
どーっと緊張し、見終わって、あちこち掃除、消毒 カーテンはずし 大量のゴミも
細心の注意して片づけ、全職員帰宅後すぐ頭からシャワー指示。
幸い、その後、保健所から「実はオタクの患者さん・・・」って恐怖の電話はありませんでした。これが4/13 草津のクラスターがあった程度?
でも、東京、大阪、兵庫など

いい実地訓練だとおもってまだ緊迫感なかったものの、その後みるみる患者が増えて
陽性なら軽症だろうが隔離ってベッドがなくなったのが 4/16 ここでしまった と
気づきました。

全く、顔を合わせられない医師会員有志の先生方と始めて流行りのZOOMで
顔合わせしたのが、4/17。もう、遅かった(ほぼ東京のようになる)と確信しました。

で、あまりにも、貧弱なんですよ。医療体制。
1か所 院内感染で止まれば もう 機能しなくなる。
恐怖に駆られて軽症者おしかけて 電話も診療も麻痺して、平気な顔の元気な保有者が
でてきたらどうしよう? 14日閉鎖というより 家族 職員 自分にかかる
確率低くても死ぬんじゃないか?(滋賀死亡例1例目は基礎疾患のない60歳)
そこから一気に 遅れ取り戻すために体制整備 ですが
幸い、以後の患者増加がまだ ぎりぎりで 危機感のあるところです。

PCRで陽性 しかも有症状のセレクト 恐らく相当数(10倍以上)の感染者がでてしまっているはずで、もう、クラスター押さえの失敗。というより、誰がかかってもおかしくない状況になっているんです。滋賀も1/5 っていってますけど
こういう感染症のときの経験 データ 数字 ってのは驚くほど誤差少なく
無慈悲なほど性格です。日々刻々情報も分析もかわるんですけど、でているデータのとおり 4/13時点で若年者層が急増 もう歯止めかかってなくて そこら中に感染者が拡大している 死者はやはり80歳以上は10.2% 


重症者ということばに埋もれますが
高齢者で人工呼吸器ついたら何らかの後遺症は半数で出るんです。死ななくとも。
つまり 高齢者でコロナにかかれば(健康寿命は)死ぬのは ウソじゃない。
極論 半分本当です。

全く、地域でコロナを支える チーム 体制づくりが見えません。
市民病院のスタッフとも話せませんが きっとなきながら働いてます。
逃げたいけど逃げれません 自粛できません 家族子供食事趣味ほったらかしです。

TVの画面だけじゃなくて 新聞の文字だけじゃなくて そこに移らないこと 行間を
想像力で補ってください。
人の憂い によりそって 優しい。 優れる。
優しい ってとんでもなく負担のかかる残酷な言葉なんですが、期待をこめてつけた
長女は完全に名前負けして優しさのかけらも見えません。
で、冗談はさておき、 本当に 緊急事態 異常事態 なんです。大津 滋賀!
全然体制不十分で(上の写真のマニュアルは諏訪総合病院の玉井先生が4/6につくられ
今度は地方と警告されていたのに)今 コロナに罹ったら ホンマに大変です。

どうか、家にひきこもってください。
子供も外で遊ばせちゃだめです。(どうしたら安全か親が理解して管理しないと)
1件でも 志村けんさんのような悲劇を起こしちゃいかんのです。
家でTVゲームして遊ぶことが 誰かを救うことになる この意味がわからない限り
Stay Home!
無知無関心が無責任より罪深いです。

どうか、危機感を。
でも、ちゃんとしてれば、そんなに簡単にかからないのも事実。データあり。
それが 三密をさける。ソーシャルディスタンス。
わかりにくい新語ですけど、意味を知って初めて外へでて いいんです!
わからずに行動する人も いますが それも含め 災害 社会が病んでるんです。
時間はかかります。恐らく。皆さんが思っている以上。
もう逃げらない。どう、つきあっていくのか。そして、人生 世の中 コロナだけじゃない。
しんどいところに 優しさあり。 時間=いのちを その価値を見つめなおしましょう。

コロナ ウイルス1コ (って0.5マイクロメートル) 触ったくらいじゃうつりません。目的地は 肺のおくのⅡ型肺胞上皮か気管支 一定数はじぶんの免疫で撃墜します。
それを超えたら 感染 で 発症するかどうかは また別。それが怖い。
まもなく わかりやすい マンガも考えてますが 是非詳しく知りたい方は
玉井先生のマニュアルを。(都会編)

   

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