2020年6月13日土曜日

土曜午後 やめます

50歳になったら、土曜午後 止めよう と以前から思ってました。
医院トップページでも告知いたしましたが、8月8日(土)で
一旦終了させていただきます。

そもそも、基本診療だけで週40時間を軽く超え
午後の内視鏡検査や訪問診療、診療の延長が1時間以上がずーっとでしたので
週50時間は当たり前、これに毎日いろいろな事務処理が1時間以上ありで
コロナ禍までは週60時間近くの日々が当たり前でした。
(日曜日の水槽掃除は労働であって労働ではないのでそこに加えてません)

過労死ラインだなあ、と 移転前からずーっと心配ではあったのですが
ついに過労からの「過覚醒」状態とはいえ まさかの精神状態悪化に
自分が陥るとは思ってもいなかったのは以前のブログでの通りです。

ちなみに

過労死ラインの根拠は、さまざまな研究から導き出された結果にもとづいています。
日本学術会議がまとめた「労働時間の規制の在り方に関する報告」は、
これまでのさまざま研究を総合して考えると、
週55~60時間以上の時間外労働は脳や心臓疾患のリスクを通常の2~3倍に高める
としています。
男性は60時間、女性は45時間の時間外労働時間を超えると、
過労死の危険性が高まるとも報告されています。
さらに、労働時間の延長によって生活時間が減少すると、労働者の精神状態が悪化する
こともわかっています。
特に睡眠時間の不足は、精神状態だけでなく、定年後の認知症リスクを高め、
がんの発生率を上昇させるとのデータもあります。
このように長時間労働による心身への負担は、多くの研究で裏付けられており、
これらの研究の成果が過労死ラインの根拠になっています。

生々しいですが、現実問題として、患者さんの長期処方徹底や受診抑制、
(内視鏡)検査停止などで、患者さんは半減、当然「売り上げ」も半減しています。
内科混雑緩和の対策として、耳鼻科診療も増やした(アレルギー疾患、扁桃炎などの
患者振り分けや検診ワクチン業務分担)わけですが、ちょうどコロナ禍と診療拡大が
重なって「人件費率」は非常に辛い状態になってます(医師はとんでもないのです)。
幸い、土地建物が自己や法人所有なので「働いた分だけのお給料」で
経営がひっくり返ることはないのですが。

仕事はへったので、落ち着いて診療ができるので現在ある意味快適ではあるのですが
発熱(コロナかも?)の患者さんが来られてからの感染防御装備の脱着や準備
怪しい症例などの紹介など、業務負担は結構大きいです。

これまでのように、「来られた方は断らない」姿勢は現実的に1名の医師では無理で
かつ、検診やワクチン、必要な検査をこなしたり
絶対コロナにかかってもらうわけにいかない(超)高齢の方や がん患者さんなどは
一般と分けた時間帯での診療がどうしても必要です。

インフルエンザワクチンや、きたるべき?コロナワクチン対策(時間枠)も
一定で準備する必要があるので、これまで何とか診療の時間に押し込んできましたが
これも限界と考えています。

開院当時はまだ40歳にもなってなかったので、体力にも自信があったのですが、
数年前から普通のおっさん(以下?)になってます。

維持可能な診療体制で つづけていくつもりです。
誰か若手が継いでくれる日まで体力 老化に応じた体制になりそうですが
診療の精度は絶対に維持したいので(それが落ちれば他への紹介か、引退ですな)
ご理解ご協力よろしくお願いします。

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