2020年4月23日木曜日

急性ストレス障害(コロナ関連)

東北大震災などの時 自治体職員さんに起こっていたことは
TVでも知っていたのですが
いろいろな義務感から仕事に没頭しすぎると 心を病む
漠然として知っていたのですが・・・

まさか自分がその状態に嵌りかけた(もう嵌っていた?)と思いませんでした。

先輩医師からの適格なアドバイス と いうか 症例情報から
立ち直れました。

あえて先日の経過ブログは残しておきます。

切っ掛けは 4/18 4/19 の ほんの少しのアルコール
(冗談抜きで ゲン担ぎ?じゃないですがコロナビールで体内消毒とかふざけた
 きもち(自虐笑いの余裕が欲しかった)でたった1本飲んだだけなんですが)

本当に 凄い覚醒状態というか いくらでも仕事できそうな?
寝ないですみそうな と いう 教科書通りの躁状態と
(所謂お疲れハイってやつで軽度のものはそれに任せると仕事早く終わっちゃうので
 いいのですが) 滋賀県や大津市医師会や保健所のコロナ対策遅延に
異常なくらいの焦りを感じ出し 寝れなくなり・・・
大量の患者さん向け資料と 全院内コロナ迎撃体制に変更し と疲れてるのに
寝れない。
先ほど、納得できました。

現場先端の医療者や、行政担当者も「限界」で働いていますが
ヘルプのサインも出せないのかもしれません。

ヨーロッパ、時間決めて(午後8時かな) 皆で拍手する習慣ありましたね。
変だな 他人事だな って 私も思ってました。

今その意味がわかりましたし、全世界、同じ経過
コロナの嵐に見舞われるのですが 救いがない わけではない。
一定の痛みは 身体的にも 経済的にも 精神的にも これは避けられない。
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【誰かの犠牲の上で、私たちのいのちは守られている だから支える】
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どうするか どうするのが正しいのか 個々で考えなきゃいけないけど
それには時間がかかり 人それぞれ

美輪明宏さんの 正負の法則 ってのがあります。
解釈はいろいろ ですが 
「絶対避けられない不幸」 なら 「必ず乗り越えられて幸せになれる」
時間軸を超えて判断すれば 対等 にあつかえるものかもしれません。 
決して慌て過ぎてもいけないし

さて、以下は私がすくわれた 全文 コピーです

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自分自身の備忘録として。
ごく近い病院でも大きな院内感染がありました。職員は家族に移さないために病院やその近辺や車中で寝泊まりする方も多数おられるとのこと。
無論、誰しも明日自分の職場がそうなる可能性もあります。
今、医療者、特に発熱者受け入れをしている医療者は総じて過覚醒hyper arousalにあると思います。持続的なトラウマ受傷の中にいると言ってもいい。東日本大震災・原発事故で不眠不休で住民援助に従事していた公務員の皆さんがその状態でした。そのような中で生き延びるために、脳による行動選択は日頃行っている広い視野での思慮(メンタライジング)から、伸るか反るかの即時判断に優先が移ります。
そのような状態にあるときに留意すべき起こりうる心理反応
・注意範囲の狭窄:過集中の代わりに、周囲が見えなくなります。驚くような不注意による交通事故の危険性があります。
・即時思考・白黒思考、思考の遊びのなさ:他者を断じるような姿勢になりえます。
・怒りなど感情の発露:理不尽で抗えない現実にいる影響もあり、怒りなどの感情を表出しやすくなります。
・罪悪感:助けることのできない生命を前に慢性的な罪悪感を抱く場合がありえます。
・孤立感・ギャップ:震災では被災地ではない場所を訪れた時、あまりのギャップに孤立感を感じたという話を多く聞きました。今回の場合は、病院から一歩町に出た時のギャップに、まず違和感を持ってしまう(町の人もそれぞれに危機にあるがそこまで想像する余裕がない)
・お酒での失敗が増える:今飲みに行く人はいないと思いますが、持続的な過緊張状態でお酒を飲むと極端な脱抑制となり、思いもよらない酩酊行動に至る場合があります。
・さらに長期にわたる場合、抱え込み・燃え尽き:仕事を手放したり休むという判断ができず、人に助けを求めることがうまくできなくなる可能性があります。またピークを過ぎた後長い燃え尽きに陥る恐れがおおいにあります。
この「持続的過覚醒状態」を避けるには、毎日クールダウンをすることで、こういう時は特に長時間勤務は危険です。また、できれば定期的に休日を2日連続でとれるように。
悪夢や寝汗がひどい場合は、就寝までに十分なクールダウンができていない証拠。おなかを温める、呼吸を整える、筋肉を緩めるなど身体の緊張を和らげる時間を取ってから布団に入るようにします。
お酒は控えめに、運転も可能なら控えた方がよいと思います。自動車通勤するしかない方は、車外の様子を「前方に歩行者あり」と声に出して確認するなど、注意範囲の狭窄を予防して運転に専念する工夫が有効かもしれません。
医療者は自分自身の精神に上記のような反応が出ることが自然であることを理解しておくだけで自分なりの対処ができるかもしれません。
周囲は、上記のような状態が職務上の持続的過覚醒により引き起こされていることを理解しておくことと、物資供給と心のサポートが必要かと思います。

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